人はこの世に生まれた理由は知らされません。それを作って行くのが人生と言えます。そういう意味では、人はとても哲学的な存在です。動物のように、種の保存が唯一の目標ではないのです。...
心が不具合を起こす時、何かに呑み込まれて、自分を見失っていることが多いものです。 残業に次ぐ残業で、全く自分の時間が無くなった時、もはやいくら働いても終わらない仕事に呑み込まれ、そこから出ることが出来なくなったと感じられます。この状態になると、強い無力感や自己否定感に襲われます。ここで、うつ病を発症する人も多いでしょう。...
後悔だらけの人生。あのようにしたのが間違いだった、こうすれば良かったと、悶々として生きるのは、辛いものです。 後悔ばかりだと、自分に自信が持てず、やる気が出ず、何でも叶う夢の世界に逃げたくなります。気分はうつうつ。 このような時、人生を振り返っても、後悔しているところばかりが見えて、つながりのある人生には見えません。...
子供時代はのんびりと遊んで、とは行かないのが現代です。 勉強に始まり、習字や音楽、スポーツ、語学と、毎日のように習い事をしている子供も多いようです。おまけに学校からは宿題が出ます。これでは、大人より忙しいかも知れません。親からすれば、社会に出る前の基礎作りで、しっかりとたくさんの基礎を作った方が良いと考えるのでしょう。...
ある人に対して、自分でもよく分からない感情が湧く。不安を伴う強烈な感情で、これを何とか解消しようと相手に働きかけても、相手は戸惑い、逃げて行くことも多い。このような感情は、転移感情の可能性があります。...
人は生まれてから、周囲から24時間世話をされる乳児期、歩き始め言葉をしゃべり、遊んで一日の大半を過ごす幼児期、そしで幼稚園、小学校で集団に入り規律と課題のある生活を送り、中学、高校で思春期を迎えて、成長していきます。...
私達は、生まれた瞬間から、泣くという自己表現を始めます。そうすると、「元気な子だね。よしよし」と笑顔が返ってきます。自分の気持ち、表現が、相手と分かち合われたのです。...
最近「親といるとなぜか苦しい」(リンジー・C・ギブソン)という本を読みました。大人になれない親を持った子供達が味わう苦しみと、そこから自由にはどうしたら良いかが書かれた本です。 私もこの本に触発され、次のようなことを連想しました。...
人の行動は「~だからそうした」と語られがちです。例えば、経済的に恵まれなかったので、進学しなかったなどです。周囲や社会の状況のため、そのような行動の決定がされていると考えられがちです。 そのような要因があったとしても、行動を決めるのは人の心です。...
「エデンの東」は1955年のアメリカ映画ですから、今から68年も前の映画です。 旧約聖書のカインとアベルの兄弟の物語(兄カインが嫉妬から弟アベルを殺し、楽園のエデンを出て東の地に去る)を下敷きに書かれた、J・スタインベックの小説を映画化したものです。 主演のキャル(聖書ではカイン)役のジェイムス・ディーンを、一躍有名にした映画でもあります。...