たくさんのもので溢れている現代、ものを買うのはいいけれど、取りあえず置いておくとすぐ部屋がいっぱいになります。そのうち、どこに何があるかも分からないことに。
そこで起きたのが、最近の片づけブームです。片づけの専門家も次々と登場しています。その方たちが語る一番のポイントは、何を捨てるかの決断のようです。自分にとって不要なものの見極めですね。
心も部屋と同じ、日々整理していかないと、いろいろな出来事、感情がたまって行きます。特に辛い思いをしたこと、傷つけられたこと、逆に人を傷つけたことなどは、早く忘れたいと考え、思い出さないよう蓋をしたりします。しかし心のどこかにそのままあるので、いつも不安感があったり、自信がなかったりします。
このような感情や記憶をためて行った結果、自分が無力でダメな人間に思え、そのような自分から逃げたくなることがあります。酒やギャンブルなど、一時的に苦しさを忘れさせてくれるものにはまったり、突然人に怒りをぶつけたりすることも出てきます。その結果、さらに自信を無くすという悪循環になりがちです。
傷ついたこと、不安なこと、寂しさなど、そのまま置いておかないで向き合うことが必要です。傷ついて自分を責める気持ちを持っていたら、まず傷つきが癒されないといけません。自分を責める気持ちは自分に取ってマイナスですから捨てましょう。不要な不安も減らしましょう。寂しさはどんな寂しさなのか知っていくことから始めましょう。自立を促すための必要な寂しさもあります。
心の整理をして不要なものが減ると、余裕ができ、前向きな感情が湧いてきます。
部屋の整理をして空間ができると、気分もスッキリして、何か新しいことをしたくなったりしますね。心も同じです。