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心は誰のもの

私達の心は、いつも自分の味方とは限りません。心が傷ついた時、傷つけた相手を責めないで自分が悪かったと考えることがあります。

相手が身近で大事な存在の時や、自分に自信が持てない(既に傷ついた心を抱えているのです)時など、自分を責めてさらに心を傷つけます。

この傷はそのままでは癒されることなく、生きている実感が失われて行きます。何をしても、一時的には高揚感がありますが、終わってしまえば虚しくなります。自分を肯定する気持ちが湧かず、達成感もなく幸せも感じられません。

この苦しさから逃げようと、さらなる高揚感を求めて何か(例えば仕事、ギャンブル、飲酒など)にのめりこんでも、繰り返すうちに依存状態になりがちです。こうなると、さらに自分を責めることになります。

自分を責める苦しさの中で、こんな状況は不当だとか分かって欲しいという気持ちもあり、それを素直に出せず、弱い立場の他者に対して強圧的な態度になったりします。

心が自分を責めるばかりで守ってくれないので、起きれなくなったり、吐き気がしたり、体が思うように動かなくなることもあります。

心を自分の味方に取り戻すことが必要です。

一生懸命生きて来た自分を、責めてはいけないのです。傷を抱えても何とか生きて来た自分を、認めてやらないといけません。

 

そのために、自分の情況を信頼できる第三者と検証し、自責から解放されることが必要です。先に述べた、こんな状況は不当だ、分かって欲しいという気持ちを率直に出して行けば、必ず信頼できる第三者にたどり着けるはずです。