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プレゼントは遅くない

以前のブログ「人生最大のプレゼント」で、人生最大のプレゼントとは安心感だと書いたことがあります。

安心感に支えられた人生と、不安に満ちた人生では天と地ほどの違いがあります。穏やかで平和な土地で生きるか、災害ばかり起こる土地で生きるかの違いほどに例えてよいでしょう。

幼少時、安心感より不安が強い境遇が続くと、この世界は不安な場所であると捉えるようになります。それは、ほぼ無意識の感じ方であり思考です。

一般に、不安は生きている限り必ず生じたり消えたりするものですが、この場合は不安が常に根底にあり、不安に捕らわれて生きています。

努力しても努力しても不安が消えず、どこかゆううつな気分を抱えてしまいます。そこで、ゆううつな気分を一時的に消し去ってくれる酒や薬、ギャンブルなどに頼ったりすることもあります。

不安な気分を幼少時に体験し、その後安心感のある環境に移ることもあるでしょうが、不安は残ります。心の中の不安を周囲に投影し、相手が不快に思っているのではないか、ものごとがうまく行かないのではないかと不安を増幅させます。不安を投影してものごとを見るので、周囲の現実とはかけ離れています。こうして自分の世界から抜けられなくないまま過ぎて行きます。

この世界から脱出するには、今も続くこの不安に向き合ってやることが必要です。脅えている小さな子供のような不安に向き合い、大丈夫だよと繰り返し安心させてやるのです。

小さな子供は大人のように聞き分けがよくありません。まして安心感を失くした状態です。助けてくれる人の力を借りて、繰り返し繰り返しあきらめないで向き合ってやりましょう。

 

安心感のプレゼントは決して遅くないのです。