
人から何か頼まれると断れない人は、けっこう多いのではないでしょうか。
自分にも都合はあるのにと悩みつつ引き受けてしまう人、中にはそれさえ考えず自動的に引き受けてしまう人もいます。結果として、自分のやることもあるため、倍以上の労力を使いへとへとになったりします。引き受けて相手が喜んでくれることで、一時的に気分が満たされても、結局は苦労するのです。
この自動的に引き受けてしまう癖は、なかなか治らないものです。幼い頃から周囲(親など)の気分や考えに左右され、自分の考えは二の次にされる情況が続くと、この傾向は強くなります。
自分を認めてもらえないのは、寂しく辛いものです。相手に合わせて喜んでもらうことで、一時的には自分を認めてもらった気分になります。その癖が、いつまでも繰り返されているのでしょう。
心の奥に抱えて来た寂しさを癒さないと、この癖は繰り返されます。
寂しさを癒すには、率直に正直に自分の気持ちを話せる環境が必要です。正直に話しても決して否定されない環境で、自分のことを話し共感される楽しさ!これが体験できるといいですね。
昔できなかった体験ですが、今からでも決して遅くないのです。寂しさが癒されるにつれ、何か頼まれても、相手の都合と自分の都合、両方が見えて来るようになります。